ジョン・エヴァレット・ミレイ 「眠り」 1865-66年
John Everett Millais, Sleeping, 1865-66.

音楽:ガエターノ・ブラーガ 「天使のセレナード」
Gaetano Braga, La Serenata.




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 『眠り』はミレイの三女アリス・キャロライン(キャリー)をモデルに描いた作品で、次女メアリーを描いた『目ざめ』(1865)と対になった作品です。この時キャリーは3歳。
 『眠り』はミレイの次男ジョージ・グレイ・ミレイによると、子どもたちのパーティが終わった翌朝、ぐっすり眠るキャリーを見て思い立ったのだそうです。横にいるのはフランス人のメイドのベルトです。彼女は縫い物をしながら世話を任されているキャリーが目覚めるのを待っています。
 対をなす2作品といえば、長女のエフィーを描いた『初めての説教』と『二度目の説教』があり、1863年と1864年のロイヤル・アカデミーで2年続けて発表し、成功しています。『眠り』と『目ざめ』は1866年のロイヤル・アカデミーに2点同時に展示され大絶賛されました。対をなす2作品を再び描いたのは父の娘への深い愛情を示すと同時に、絵を売るためのミレイの抜けめない戦略でもあったのです。
 ミレイはエフィー夫人(長女エフィーの名は母から命名)との間に8人の子どもに恵まれました(男子4人、女子4人)。キャリーが生まれてから6年後、末っ子の四女ソフィアが生まれています。
「目ざめ」 1865年
Waking, 1865.



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