音楽:ショパン エチュード 作品10-12 「革命」
F. Chopin, Etude Op.10-12 in C Minor "Revolutionary".

絵画:ウジェーヌ・ドラクロワ 「ジョルジュ・サンドの肖像」
Eugène Delacroix. George Sand (unfinished). 1838.

Alexei YAGUDIN
2000-2001 Short Program



 ショパンの革命のエチュードは、アレクセイ・ヤグディン選手の2000-2001年のショート・プログラムです。
 ソルトレイク・オリンピック優勝、1998-2000、2002年の4度、世界選手権で優勝し、彼の最大のライバル、同じロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手と共に、もはや伝説と化した、天才スケーターです。
 1998-2000年世界選手権で優勝していた彼が、2001年だけプルシェンコ選手に敗れましたが、実はこの2000-2001年シーズンこそ、ショート・プログラム(SP)、フリー・スケーティング(FS)、共にもっとも素晴らしい作品だったと思います。
 この時のSPがこの「革命」、FSは「グラディエーター」でした。
 「革命」の衣装は全身黒で、右側の袖だけが血に染まったような濃い赤でした。
 ステップのスピードがものすごくて、なおかつダイナミック、世界選手権では、ほぼ全員のスタンディング・オベーションが起こりました。

 この時の衝撃的な素晴らしいステップは、曲のチトル通り、フィギュアスケートの“革命”だったと思います。



ウジェーヌ・ドラクロワ 「フレデリック・ショパンの肖像」(未完)
Eugène Delacroix. Frédéric Chopin (unfinished) 1838.



 このページに添えてある絵画は、ドラクロワが描いた、女流作家ジョルジュ・サンドと、革命のエチュードを作曲したフレデリック・ショパンの肖像です。
 ジョルジュ・サンドはショパンの恋人で、この二つの肖像は、もともと一つの絵画で、ピアノを弾くショパンの演奏をサンドが聴いているというものでしたが、未完のまま切り離され、二つの絵画は現在、別々の場所にあります。