音楽:ヴィヴァルディ 『四季』より「冬」 第1楽章
Antonio Vivaldi, The Four Seasons, RV.269. "Winter", 1st Mvt.

絵画:ジョヴァンニ・セガンティーニ 「よこしまな母たち」
Giovanni Segantini, The Unnatural Mothers, 1894.

Stéphane LAMBIEL
2005-2006 Long Program



 もう1曲、ステファン・ランビエールの2005-2006年のフリーより、ヴィヴァルディ作曲『四季』より「冬」の第1楽章です。
 ランビエールのFSは以下のように構成されています。



 この『四季』でのランビエールの衣装がなかなかエキセントリックで、前が白、後ろがオレンジのゼブラ(シマウマ)柄で、襟はオレンジ、袖は紫と青が交じり合った色で金のスパンコールがついています。写真で見てみると、そのゼブラ柄の上に、更に白のスパンコールで雪の結晶の形が縫い取られていました
 この衣装はランビエールいわく、“魔法のシマウマ”を表しているのだそうです。オレンジ色は暖かさ、腕は羽、そして雪の結晶は、四季の象徴だそうです。

 このヴィヴァルディの『四季』は、ランビエールのガール・フレンドでもある、イタリアのカロリーナ・コストナー選手も、同じ2005-2006年シーズンのフリーに、「冬」の第い楽章と第2楽章を使用しています。
 また、1992年アルベールビル・オリンピックのアイスダンスの銅メダリスト、ソ連のマイヤ・ウソワ&アレクサンドル・ズーリン、そして女子シングル、フランスのスルヤ・ボナリー選手が長野オリンピックで、この曲を使用しました。
 特にウソワ&ズーリンの『四季』はギリシャ神話の世界を見るようで、バレエ的な演技は優雅で素晴らしかったです。衣装がまた素敵で、ボッティチェリの絵画『春』の中の神々のような白のギリシャ風衣装に、黄色の花が散らばせてあって、ウソワは髪にも同じ色の花の髪飾りをつけていました。